読書
晩年の子供 山田詠美著
山田詠美は大昔2冊ほど読んだことがあった。黒人男性との恋愛が中心で、
高級レストランはマキシムで、と似たような話ばかりだった。で、あまり、いい
え全く面白くなかった。
が、同僚から薦められ読んでみたこの本、かなり面白く、人に短編小説を薦
めるなら古いけど、コレです。
晩年の子供、堤防、花火、桔梗、海の方の子、迷子、蝉、ひよこの眼 8編か
ら成る短編集。作者の幼少期の思い出を混ぜて書かれた、生と死が絡み合っ
た切ないような、懐かしい匂いのするような作品集です。★★★★★
マグネット
山田詠美 著
熱いジャズの焼き菓子・解凍・YO‐YO・瞳の致死量・LIPS・マグネット・COX・
アイロン・最後の資料の短編恋愛小説9編からなる。
話が何だかくどく、しつこい感じのものもあるが、「熱いジャズの焼き菓子」、
義弟をモデルにした「最後の資料」は気に入っている。 ★★★☆☆